真矢バアムのブログ

とある新社会人のぶろぐ

ユーフォニアム

昨日、劇場版響け!ユーフォニアムを観てきた.

これは北宇治高校吹奏楽部の2年生でユーフォニアム担当である黄前久美子を中心とし、夏のコンクールに向けて切磋琢磨する吹奏楽部の青春が描かれた作品である.

元々久美子が1年生の時のお話として、アニメが2期分放送されており、劇場版はその続きのお話だった.

 

いわゆる、原石は持っているけど磨かれる機会がなくてド底辺にいた部活に最強顧問がやってきて圧倒的成長をする、というスポ根みたいな王道ストーリーなのだが

人間関係や個々のキャラの描き方がとても上手く、そしてとてもリアルで、感情移入せずにはいられない.

 

ラブライブ!で例えるなら、一般的なスポ根がラブライブ!無印、響け!ユーフォニアムラブライブ!サンシャイン!!に近い(※分からない人すみません)

 

私は中高6年間吹奏楽部だったので(決して中高一貫校に通っていた訳では無い)、作品を見ている間共感の嵐が巻き起こり、過去の記憶がフラッシュバックして涙不可避だった.

 

通称体育会系文化部の吹奏楽部、とりわけ中学校の吹奏楽部は、往々にして上下関係が非常に厳しい.

ただ夏のコンクールで優秀な賞を目指す、となるとその上下関係を無視し楽器の実力だけでコンクールメンバーを決める必要がある.

 

コンクールでは一般的に、課題曲と自由曲の2曲を演奏することになっており、課題曲は指定された4-5曲から選ぶのだが、自由曲はその名の通り完全に自由だ. 制限時間さえ守れば問題ない. アレンジも自由だ.

自由曲に選ばれる吹奏楽曲の多くは、ソロと呼ばれる1人だけでメロディーを演奏する部分があり、原則、部の中で上手い人が吹くことになる.

(ちなみにユーフォニアムをはじめとする低音楽器というのは中々焦点が当たりにくい楽器で、あまりソロパートを任される楽曲がない)

 

このコンクールメンバー問題、ソロパート問題は部の中で割と深刻な問題である.

 

私の場合は

当時中3の先輩に「なんで2年のあんたが私らの最後のコンクールでソロ吹くの」と悔し涙を流されつつも中2でソロを吹いた経験がある.

とにかく頑張らなきゃ、そう思って限界まで自分を追い詰めて練習しまくった.

そんだけ練習しても、本番当日は緊張しすぎて膝が笑ってた. ソロの時の記憶はもはや無いけれど、うまく演奏出来た.

しかし、その年のコンクールは最終的に銀賞だった.

 

メンバー間の仲の悪さが練習環境に影響を及ぼした結果だろうか.

とにかく個人の努力が報われなかったのが悔しくて悔しくて仕方なかった.

結果発表のあと、3年生の顔をまともに見ることが出来なかった.

 

 

全力で本音ぶつけて、憎みあって、それでも共通の目的のために全員でひとつになる青春. 当時は苦しいことも多かったけれど、今振り返ると本当にいい経験をしたなと思う.

 

出来るなら過去に戻りたい.

でもそれは不可能だから、その経験を活かして今の私が頑張るしかない.

 

今を最高にして生きていきたいな.