真矢バアムのブログ

とある新社会人のぶろぐ

祝辞

かの有名な東大の祝辞について

世間は賛否両論、議論を展開している.

研修で女性の偉い人の話を聞く機会があり、その際にこの東大の祝辞についての言及があった.

 

https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html

これが全文なので、まだ読んでない方は是非一読していただきたい.

 

皆さんどう思いましたか?

 

私は一言でいうと驚いた.

今の時代、しかも東京大学の入学式でこんなことを言うのか、と.

 

私は女性ながら大学院まで行かせてもらえる環境にあって、恵まれている方だと思うし、自分の意見も尊重してもらえた.

男女雇用均等法が施行された後、少しずつ女性が働き続けるのが当たり前の世界へと変わりつつあった過渡期に、OLとして寿退社せずに働いてきた女性が母だったからかもしれない.

 

女性だからって今の時代は食いっぱぐれないように働かなきゃいけない.

自立して強くあるべき.

そんな価値観を小さい頃から感じていたし、私も同意しており、それが当たり前だと思ってた.

私の友人の多くは働き続けたいと考え、家庭に入りたいという子は自ら選んで意図的に入りたいと言っていた.

 

元々はバリバリの男尊女卑、女は一歩引く思想だった私の祖母でさえ、今の時代は女性も男性も頑張る時代だからね、応援してるね、なんて言ってくれる.

 

だからてっきり

もう女性が働きにくい環境なんて殆どない、むしろ女性優遇の時代なのではと思っていた.

 

 

祝辞全体を通して、最後のメッセージはとても良いと思うが、いくつか疑問点も残る.

統計とバイアス(殆どの女性が〜発言)の混合についてや、メッセージ性.

賢い人だから敢えてそういう伝え方をしてるんだと思うが...

 

結局彼女が最も伝えたいことはなんだったのだろうか.

ジェンダー論が云々、女性の平等云々ではなく

常識を疑え、道を作れ

ということなのだろうか.

はたまた、社会に対し影響力が大きくなるであろう東大生へ、まだ女性の不平等があることを訴え、弱い人たちへ目を向ける人間になってほしいということなのだろうか.

 

当たり前を疑うのはとても大変だ.

弱い者に味方するのも同じく大変だ.

でも今の会社に染まらずに、自分に誇れる仕事がしたいなと思った.