真矢バアムのブログ

とある新社会人のぶろぐ

性格

私は今工場での研修をしている.

工場には色々な人がいる.

まず7-8割が正社員、残りが派遣さんという構成.  中年くらいの今まで派遣で生活してきた人もいれば、定年退職後に派遣という形で続けている人もいる. 

国籍も色々で、休憩時間のトイレでは何語かわからん言語で会話してる人に遭遇したりする.

そして性格も身長も色々だ. 

 

いや、当たり前やないかいと思ったそこのあなた.  この色々、というのが大変だと思うわけなのです.

 

工場はチームワーク、分業してひとつの製品を作っていかねばならない.

もちろんベルトコンベアが勝手に流れてくれるから、たとえチームワークがなっていなくても製品を作ることはできる. 与えられた作業を着実にこなすことが出来ればノープロだ.

 

しかし、性格が色々あると

ネガティブ文句ばかりおばちゃんが

「あーもう今日仕事だるいわ、私ももう歳やねん」

とか言い始め、少し作業の質を下げたことにより、その周辺のレーンの他の人の負担が増えたりする.

そうすると、おばちゃんの下流にいる、口数少なめ感情抱え込み型おじちゃんが数時間後にブチ切れて

「もっとちゃんとやりぃや!!こっちの身にもなってみろや!」なんて言い始めかねない.

そこで、ポジティブ笑い型おばちゃんが

「もーあんたら喧嘩せんと仲良くやろうや〜楽しくやるのが1番やで」

なんて言っても、彼らには響かない. なぜなら、お互い自分は悪くないと思ってるから.

 

こんなことがもし発生したら、工場のレーンは一時停止せざるを得ないし、出来上がる製品の質も下がりかねない.

 

これは極端な例だが、こういう性格の違いによって生じる仲の悪さは多かれ少なかれ存在する.

特に工場というのは、単純作業の繰り返しで体も心も疲れるので、みんな余裕がなくなりがちである.

 

実際私は自分の作業の質の低さによって、下流の人に迷惑をかけてしまい、下流の人に怒られたことがある. そんなに怒る?てくらいに.

 

ただ、幸いにも私がいるエリアは比較的みんな仲が良い. みんな表情が穏やかで、笑顔が多い.

怒られた時も、作業指導の人が「あんな言い方せんでもいいやんな、ほんま性格悪いわー嫌いやわー」と言ってくれ少し心が楽になった.

そしたら正面で作業してる人も「あいついつも口悪いし気にせんでええでー!」と叫んでくれた.

 

やっぱり悪口の力は偉大である. 悪口中毒のみなさんありがとう.

 

そんなことは置いといて.

 

この仲の良さは、私のエリアの班長さん&副班長さんの人格によるものが大きい.

普通は班長さん達がレーンに入って仕事したりしない(他にもやることが色々あるので)けれど、私たちを気にかけて代わりにレーンに入り、その間休憩時間を作ってくれたり

面白い話で場を和ませてくれたり、お菓子を差し入れしてくれたり色々なことをしてくれる.

 

ちょっとゴミ捨て行こうか、なんて呼び出されて、そのままコーヒー奢ってもらったりもした(他の班はそんなことしてもらっておらず、新入社員の研修だろうがひたすら作業している)

 

こういう各メンバーに対する小さな気配りの積み重ねが今の雰囲気を作っているんだろう.

 

私も班長さんのように周りに気を配れる人間になりたい.